銀座で買い物をしていて確か数寄屋橋の阪急のHMVに立ち寄ったところ、偶然店で流れていたのが当時発売間もないこのアルバムでした。
一聴してオシャレな渋谷系の音。暫く聴きこんでいてもみないい曲なので、気が付くとCD持ってレジにGoしていた。
なぜかアナログ盤も持っている。多分ディスクユニオンかなんかで売れ残りを安く買ったのだろう。
収録時間が短く、ミニアルバムかと思うくらいあっという間に聴き終わります。でもそれがいい。
丁寧で誠実な音作り。凄くポップでジャジーでクールでキュート。ポップスのおもちゃ箱って感じで聴いていて幸せなアルバムです。
ボーカルは男女共に弱い。ボーカリストの声ではない。しかしお洒落な軽い音にマッチしている。
すぐにインディーズ時代の作品もいくつか手に入れて結構気に入った。
その後に出たアルバム数枚も購入したが、渋谷系からの脱皮をはかろうとしたのかロック色が強くなり私の興味も失せていきました。
エレキギターが強くなったりロック色が強くなるとどうしても本格的なボーカルが欲しくなるんだよな。。というよりこのバンドにそういう方向性は期待していなかったというのが正しいかな。
最近はアニソン等に手を広げてるようですね。アニメでダウンタウンをカバーしているの聴きました。
dominoの頃に戻っているような音で微笑ましかった。思わず久々にこのアルバムとシュガーベイブも聴いちゃいました。。
渋谷系ってお洒落な音楽で音的にアシッドジャズとかと共通してますよね。過去の音楽のリユースみたいな点でも。
そういった意味でも渋谷系はオリジナリティ自体は非常に薄い。けれども、それぞれのミュージシャンは自分の聴きたい音楽、自分の好きで聴いている音楽を自分でも作るってスタンスははっきりしている。
だから渋谷系の元祖ともいえるフリッパーズ、ピチカート5、オリジナルラブ等みんな60〜70年代リバイバルな音でしたよね。
本作dominoも60〜70年代の良き音楽に影響を受け、巧みにお洒落に作り出されたアルバムです。
フリッパーズ、ピチカート、初期オリジナルラブのアルバム群にも匹敵するクオリティを持っています。
廃盤なのが残念ですが、中古で恐ろしく安価に手に入るのは超お買い得。激しく推薦します!!!
ちなみにCDよりもLP(もち1枚モノです)の方が曲数が多く、収録時間が長いという珍しいアルバムです(普通は逆ですね)。